伯父の告別式に行った。
久々に会う親族たちから「大きくなって、全然わからんかったわ」などなど声をかけられた。考えてみれば10年以上会ってなかったかもしれない。
「あの、芸人さんに似てる!、なんだっけ…、そう、アンジャッシュの人に!」と最年長の伯母から言われたが、あまりアンジャッシュを知らないので、ただ目を白黒させていた。
思ったよりざっくりとあったかい空気の中で、ああ、自分はこういうひとたちの中で育ったのだな、と今更ながらしみじみ思った。
帰宅して、まだ時間が早かったので、鴨川べりに出て、アコーディオンを練習した。
スケールの練習、ベースキーのハノン練習、シャンソン・ミュゼット、スペインもの、タンゴいくつかやって、なんとなくトロイメライを弾いていたら、雨が降ってきた。
止みそうにないので、ジャズの練習をしようと思っていたのだが諦めて帰宅。
池田一平の雑文。音楽活動、演劇活動、その他活動について。
Description by Ippei Ikeda. About Music, Theater, Performing Arts, and other things.
2019年6月26日水曜日
2019年6月14日金曜日
黒いダンス
主は私の血である、とぶどうは言った。
きつねどんはうらめしそうに見ていた。
蕎麦は東京で私をよく食べた。
蕎麦の関東は黒い。
黒いダンスはかっこよいだろうか。
ステップは流れてゆく。
ステップは流れてゆく。
桃は川で流れてくるおばあさんを見つけるだろう。
おじいさんはしばかれに行くだろう。
葉が風をゆらす。
風がのれんに飛ばされる。
あれぁ さかさの傘か傘のさかさか
2019年4月15日月曜日
東京記
この間の東京ツアーの間、というか帰路暇だったので電車の中で思い出しながら日記を書いていた。今頃になって出すのも遅いかもしれないけど、せっかく書いたのでアップしておく。
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東京記1
移動日。くもり時々雨。
今回も18きっぷ。通勤電車による通勤気分の旅。
京都→米原→大垣→豊橋→浜松→静岡→熱海→東京。何のひねりもない東海道本線コースを黙々と行く。
豊橋で一時下車してお昼ご飯。土産屋で味噌カツ串を買って食おうかとちょっと迷ったが、結局駅前の王将でランチセットを食べる。
駅前の変な像が気になる。なんの由来があるのだろうか。
市電の佇まいがなんとなくいい感じ。
今回は乗り継ぎでホームが変わることが多かった。アコーディオンが重いのでけっこう大変。どこでもバイアフリーが徹底されているわけではない。
途中アコーディオンを台車に固定しているベルトの加減が悪かったのか、重心が前のめりになってアコーディオンがやたら倒れそうになるのを手でずっと抑えている。地味にストレス。
麻ひもで座席横に縛るなどして対応。
乗ってるエリアによって座席の人々の顔つきやファッションがなんとなく変わってゆく。名古屋エリアでは疲れたメガネサラリーマン風の人が多く、静岡エリアでは油断した普段着風の人が多く、東京エリアではオシャレに気を配ったしゃっきり系の人が多い印象を受けた。
赤羽駅で夕食に蕎麦を食べる。東京に来ると蕎麦が食べたくなる。つゆもそばも、関西のものより美味しい気がする。
夜はBOOK AND BEDという場所に宿泊。興味本位。本好きのための場所、というフレーズに惹かれて。
で、チェックインして本棚を見てみたが、まあまあ。広く浅く知的なものを並べましたというラインナップ。いくつかの本をぱらぱらと手に取ったが、結局ベッドに戻ってネットで坂口安吾を読んで寝る。
シーツのこすれる音のせいか、海辺にいる夢を見る。
東京記2
火曜日。朝11時チェックアウトという遅めの設定なのでだらだらと本を読んだり。本棚にあった「池袋ウエストパーク」、読んだことなかったのでぱらぱらとめくってみる。そうか、オシャレな意味じゃなかったんだね。背伸びしてオシャレに言ってる自虐的表現だったんだね。
あと近所の池袋駅周辺散歩。ライブ場所と次の宿泊場所のチェック。
昼にリハーサルをしに西村宅にゆく。まずは階下のネパール料理屋でいっしょにランチ。オープン記念で25%割引中。しかし割引中なのに張り紙などで宣伝していない。他の客がレジで安くて驚いていた。グリーンカレーを注文。
リハ。電子ピアノのペダルが効かない。おかしいな、まあしかなたいと思いながら使ってたら途中からペダルが効くようになった。理由は謎。いつもの曲に加えて「鳥の歌」「鶴」などを試してみる。「鳥の歌」はスパニッシュな解釈でアレンジをしてみる。「鶴」はちょっとクサくなりそうなのでボツ。
夕方、再び池袋に移動。雨がぱらついてくる。「うわあ、嫌だな、こんなタイミングで降ったらお客さん来なくなっちゃうよ」と西村さんが言う。風が強くて体が冷える。寒い。
店でゲストミュージシャンのちはや嬢と合流して、3人でのリハーサル後、本番までちょっと近くの焼き鳥屋に呑みにゆく。味噌味のついたレバーの串が美味い。一緒にCDを作れたらいいね、というような話をする。あとは習志野高校の甲子園出場とか、他のミュージシャンの近況とかよもやま話。
本番。天候のせいか集客振るわず。けれども演奏は面白かったと思う。
お題「夜の桃」「ゼラチンの宇宙」
東京記3
前日は思いの外疲れていたのか、せっかく宿を風呂のあるカプセルホテルに変えたのに、風呂に入らずばったりとそのまま服も脱がずに寝込んでしまった、ので朝に風呂に入りにゆく。風呂に入り、サウナに入り、水風呂に入り、サウナに入り、水風呂に入る。なんとなくデトックスされたような気になる。
チェックアウトして昼に時間が空いたので、ぶらぶらと上野の方に行くことにする。花見客で賑わっている。家族連れが多い。絵に描いたような休日のイメージが広がっている。ふわふわと所在無げに歩く。いい天気だが風が強い。
都美術館で「奇想の系譜」展を見る。若冲なら京都でも見れるのだけれど、と思いつつ。若冲、蕭白、基一、国芳、等々々。変なゾウや変なクジラや鬼やドクロやニワトリの絵を見る。面白いといえば面白いのだが、展示の順番が時系列ではなくて、おそらくはウケ狙いのよい順にならんでいたせいか、「なぜこの人たちがこういうものを描いてきたのか」についてがうまく伝わってこないな、と思う。
池袋に戻り昼食。やはり蕎麦を食う。きつね蕎麦。
夕方成増に移動。2年ぶりのニャランゴ。店主のマヤンさんが「久しぶりです」と言ってくれる。マヤンさんが拙作「残酷なワルツ」に詞をつけてみたので、歌ってみていいか、と聞いてくる。彼女がスマホで録音した音源を聴かせてもらう。いい具合にネガティブ。こういう風になるのか、と思う。不思議な気分。マヤンさんがちょっと間違っていた曲構成に関する勘違いを訂正する。
しばしして西村さんが到着。それからかなり遅刻して星さんが到着。編集の仕事が時節柄大変だとか。あいかわらずせかせかと忙しそうな様子。準備をしてリハ。
リハの後、やはりちょっと呑みに近くの2〜3軒となりの店へ。激辛たくあんキムチ豆腐や卵焼きなどをつまみに呑む。フランス料理の話や高校生ウルトラクイズの話をする。しばしして時計を見ると、8時になっている。開演時間は8時である。
「西村さん、もう8時ですよ。」
「大丈夫!」
いや、大丈夫じゃないのではと思ったが、まあ近いのですぐ戻れるし、携帯で連絡するのかなと思いだまっておく。
ちょっとすると、やはり気になったのか、「ちょっとマヤン見てくるわ」と西村さんが出てゆく。
星さんが「フリージャズの人たちってすごいですよね、もうガンガン呑んでやるし。」と話しかけてくる。そこまでフリージャズメン事情に詳しくはないのだけどあいまいに相槌をうつ。
しばしして注文したポテトが揚がったころに店に戻ることになる。ポテトをナフキンで包んで持ち帰ることにする。
本番。西村さんの友人たちがたくさん来てくれていたので盛況。演奏も順調。
お題は「夕暮れの白菜」「燃える水」「タコの裏切り」
東京記4
3日目。快晴。
またもや風呂も入らずばったりとそのまま寝入ってしまったので、朝に風呂にゆく。サウナも入る。
ホテルをチェックアウトして近所の喫茶店へ。去年偶然見つけた店だけど、その落ち着いたたたずまいが印象に残っていて今年も足が向くことになった。モーニングを注文。まったりする。
しばしして西村宅にゆく。昼に頼まれてボランティア演奏に行くとのことで、私もアコーディオンで参加することに。アコーディオンでもなにかソロでやってくれと言われる。どうしようかと迷っていると、西村んさんが「蘇州夜曲」の譜面をコピーしてくれる。ああ、これならやったことあるしできるかもと安心する。
時間があるので西村さんと散歩。近所の公園で桜などを見る。もったいないくらい満開。
散歩から西村宅に戻ってくる。一階のネパール料理屋を見るとやはり宣伝の張り紙は出していない。西村さんがしびれをきたしたように店に入ってゆき、「なんで宣伝しないの? せっかく割引セールやってるのに、勿体無いじゃない!」とネパール人店主に言う。
「え?、漢字が書けないから無理?、じゃあ、書いてあげるよ、紙と何か書くものある?」
と宣伝の張り紙を書き出す。2色のマジックを使って、宣伝文句なども書いている。結構凝り性なんだなと思って見ていると電話が鳴り、すでにボランティアの人が待っていてくれたことがわかる。ばたばたと部屋に戻ってあわてて楽器を持って車に乗り、施設に向かう。車の中で「蘇州夜曲」の楽譜を忘れたことに気がつく。参ったな、どうしようと考え込む。
結局ソロは、前に北海道でやったラビアンローズにしようと決める。施設での演奏は、ギター、オカリナ、アコーディオン、ポリタンク、という編成で、おばあさんたちの歌声に合わせて童謡とかガンダーラとかを演奏。楽しげにしててくれたのでよかった。
つつがなく終えて、一旦帰り、またとんぼ返りで中野に向かう。乗り換えが多くて結構面倒。混んでいる電車にアコーディオン抱えて乗るのはつらい。
呑み屋街を抜けて、中野ピグノウスに到着。
妙にややこしいトイレの使い方の説明をうけ、トイレを使用してから、例のごとく呑みにゆく。
焼き鳥屋。シンプルな塩味の、うまいタンやカシラの串を食べつつ泡盛を呑む。
3日目になると話題も尽きてくる。お客さんくるといいね、とか喋りつつセットリストを決める。
本番。この日も順調。
お題は「星を食べる羊」「毒の入った青空」「唐辛子に抱きしめられる」
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東京記1
移動日。くもり時々雨。
今回も18きっぷ。通勤電車による通勤気分の旅。
京都→米原→大垣→豊橋→浜松→静岡→熱海→東京。何のひねりもない東海道本線コースを黙々と行く。
豊橋で一時下車してお昼ご飯。土産屋で味噌カツ串を買って食おうかとちょっと迷ったが、結局駅前の王将でランチセットを食べる。
駅前の変な像が気になる。なんの由来があるのだろうか。
市電の佇まいがなんとなくいい感じ。
今回は乗り継ぎでホームが変わることが多かった。アコーディオンが重いのでけっこう大変。どこでもバイアフリーが徹底されているわけではない。
途中アコーディオンを台車に固定しているベルトの加減が悪かったのか、重心が前のめりになってアコーディオンがやたら倒れそうになるのを手でずっと抑えている。地味にストレス。
麻ひもで座席横に縛るなどして対応。
乗ってるエリアによって座席の人々の顔つきやファッションがなんとなく変わってゆく。名古屋エリアでは疲れたメガネサラリーマン風の人が多く、静岡エリアでは油断した普段着風の人が多く、東京エリアではオシャレに気を配ったしゃっきり系の人が多い印象を受けた。
赤羽駅で夕食に蕎麦を食べる。東京に来ると蕎麦が食べたくなる。つゆもそばも、関西のものより美味しい気がする。
夜はBOOK AND BEDという場所に宿泊。興味本位。本好きのための場所、というフレーズに惹かれて。
で、チェックインして本棚を見てみたが、まあまあ。広く浅く知的なものを並べましたというラインナップ。いくつかの本をぱらぱらと手に取ったが、結局ベッドに戻ってネットで坂口安吾を読んで寝る。
シーツのこすれる音のせいか、海辺にいる夢を見る。
東京記2
火曜日。朝11時チェックアウトという遅めの設定なのでだらだらと本を読んだり。本棚にあった「池袋ウエストパーク」、読んだことなかったのでぱらぱらとめくってみる。そうか、オシャレな意味じゃなかったんだね。背伸びしてオシャレに言ってる自虐的表現だったんだね。
あと近所の池袋駅周辺散歩。ライブ場所と次の宿泊場所のチェック。
昼にリハーサルをしに西村宅にゆく。まずは階下のネパール料理屋でいっしょにランチ。オープン記念で25%割引中。しかし割引中なのに張り紙などで宣伝していない。他の客がレジで安くて驚いていた。グリーンカレーを注文。
リハ。電子ピアノのペダルが効かない。おかしいな、まあしかなたいと思いながら使ってたら途中からペダルが効くようになった。理由は謎。いつもの曲に加えて「鳥の歌」「鶴」などを試してみる。「鳥の歌」はスパニッシュな解釈でアレンジをしてみる。「鶴」はちょっとクサくなりそうなのでボツ。
夕方、再び池袋に移動。雨がぱらついてくる。「うわあ、嫌だな、こんなタイミングで降ったらお客さん来なくなっちゃうよ」と西村さんが言う。風が強くて体が冷える。寒い。
店でゲストミュージシャンのちはや嬢と合流して、3人でのリハーサル後、本番までちょっと近くの焼き鳥屋に呑みにゆく。味噌味のついたレバーの串が美味い。一緒にCDを作れたらいいね、というような話をする。あとは習志野高校の甲子園出場とか、他のミュージシャンの近況とかよもやま話。
本番。天候のせいか集客振るわず。けれども演奏は面白かったと思う。
お題「夜の桃」「ゼラチンの宇宙」
東京記3
前日は思いの外疲れていたのか、せっかく宿を風呂のあるカプセルホテルに変えたのに、風呂に入らずばったりとそのまま服も脱がずに寝込んでしまった、ので朝に風呂に入りにゆく。風呂に入り、サウナに入り、水風呂に入り、サウナに入り、水風呂に入る。なんとなくデトックスされたような気になる。
チェックアウトして昼に時間が空いたので、ぶらぶらと上野の方に行くことにする。花見客で賑わっている。家族連れが多い。絵に描いたような休日のイメージが広がっている。ふわふわと所在無げに歩く。いい天気だが風が強い。
都美術館で「奇想の系譜」展を見る。若冲なら京都でも見れるのだけれど、と思いつつ。若冲、蕭白、基一、国芳、等々々。変なゾウや変なクジラや鬼やドクロやニワトリの絵を見る。面白いといえば面白いのだが、展示の順番が時系列ではなくて、おそらくはウケ狙いのよい順にならんでいたせいか、「なぜこの人たちがこういうものを描いてきたのか」についてがうまく伝わってこないな、と思う。
池袋に戻り昼食。やはり蕎麦を食う。きつね蕎麦。
夕方成増に移動。2年ぶりのニャランゴ。店主のマヤンさんが「久しぶりです」と言ってくれる。マヤンさんが拙作「残酷なワルツ」に詞をつけてみたので、歌ってみていいか、と聞いてくる。彼女がスマホで録音した音源を聴かせてもらう。いい具合にネガティブ。こういう風になるのか、と思う。不思議な気分。マヤンさんがちょっと間違っていた曲構成に関する勘違いを訂正する。
しばしして西村さんが到着。それからかなり遅刻して星さんが到着。編集の仕事が時節柄大変だとか。あいかわらずせかせかと忙しそうな様子。準備をしてリハ。
リハの後、やはりちょっと呑みに近くの2〜3軒となりの店へ。激辛たくあんキムチ豆腐や卵焼きなどをつまみに呑む。フランス料理の話や高校生ウルトラクイズの話をする。しばしして時計を見ると、8時になっている。開演時間は8時である。
「西村さん、もう8時ですよ。」
「大丈夫!」
いや、大丈夫じゃないのではと思ったが、まあ近いのですぐ戻れるし、携帯で連絡するのかなと思いだまっておく。
ちょっとすると、やはり気になったのか、「ちょっとマヤン見てくるわ」と西村さんが出てゆく。
星さんが「フリージャズの人たちってすごいですよね、もうガンガン呑んでやるし。」と話しかけてくる。そこまでフリージャズメン事情に詳しくはないのだけどあいまいに相槌をうつ。
しばしして注文したポテトが揚がったころに店に戻ることになる。ポテトをナフキンで包んで持ち帰ることにする。
本番。西村さんの友人たちがたくさん来てくれていたので盛況。演奏も順調。
お題は「夕暮れの白菜」「燃える水」「タコの裏切り」
東京記4
3日目。快晴。
またもや風呂も入らずばったりとそのまま寝入ってしまったので、朝に風呂にゆく。サウナも入る。
ホテルをチェックアウトして近所の喫茶店へ。去年偶然見つけた店だけど、その落ち着いたたたずまいが印象に残っていて今年も足が向くことになった。モーニングを注文。まったりする。
しばしして西村宅にゆく。昼に頼まれてボランティア演奏に行くとのことで、私もアコーディオンで参加することに。アコーディオンでもなにかソロでやってくれと言われる。どうしようかと迷っていると、西村んさんが「蘇州夜曲」の譜面をコピーしてくれる。ああ、これならやったことあるしできるかもと安心する。
時間があるので西村さんと散歩。近所の公園で桜などを見る。もったいないくらい満開。
散歩から西村宅に戻ってくる。一階のネパール料理屋を見るとやはり宣伝の張り紙は出していない。西村さんがしびれをきたしたように店に入ってゆき、「なんで宣伝しないの? せっかく割引セールやってるのに、勿体無いじゃない!」とネパール人店主に言う。
「え?、漢字が書けないから無理?、じゃあ、書いてあげるよ、紙と何か書くものある?」
と宣伝の張り紙を書き出す。2色のマジックを使って、宣伝文句なども書いている。結構凝り性なんだなと思って見ていると電話が鳴り、すでにボランティアの人が待っていてくれたことがわかる。ばたばたと部屋に戻ってあわてて楽器を持って車に乗り、施設に向かう。車の中で「蘇州夜曲」の楽譜を忘れたことに気がつく。参ったな、どうしようと考え込む。
結局ソロは、前に北海道でやったラビアンローズにしようと決める。施設での演奏は、ギター、オカリナ、アコーディオン、ポリタンク、という編成で、おばあさんたちの歌声に合わせて童謡とかガンダーラとかを演奏。楽しげにしててくれたのでよかった。
つつがなく終えて、一旦帰り、またとんぼ返りで中野に向かう。乗り換えが多くて結構面倒。混んでいる電車にアコーディオン抱えて乗るのはつらい。
呑み屋街を抜けて、中野ピグノウスに到着。
妙にややこしいトイレの使い方の説明をうけ、トイレを使用してから、例のごとく呑みにゆく。
焼き鳥屋。シンプルな塩味の、うまいタンやカシラの串を食べつつ泡盛を呑む。
3日目になると話題も尽きてくる。お客さんくるといいね、とか喋りつつセットリストを決める。
本番。この日も順調。
お題は「星を食べる羊」「毒の入った青空」「唐辛子に抱きしめられる」
2019年3月14日木曜日
talk
ふとメモ帳がわりに使っているノートを見ると、ちょうど去年の今頃につくった俳句が並んでいた。別に俳句を作り慣れているわけでもなく、まあ駄句とみなされるかもだが、せっかくなのでここに書き留めておく。
梅が香に列車ゆつくり身を起こす
あめ上がり椿ふわりとやはらかし
ゆきやなぎこぼれをるかなみずのそば
鴨川の鴨黒く溶け春の闇
ぬれねこが紫陽花の下もぐり消え
浮かぶ水と沈む水とにかこまれけり
(タイトルは投句のダジャレ。)
2019年2月21日木曜日
梅
ここしばらく曇ったり降ったりのぐずついた天気がいつまでも続いていて、なかなかすっきりしない。
けれども、そろそろ梅の咲いている時期かと思い、近所のスーパーに買い物に行きがてら梅を探しながら歩こう、と思った。
あちこち、近所の家の庭の植木を見て歩く。いつもの道を通ってしまうと、あまり梅に出会えないのはわかっているので、わざと慣れてない道をえらんで歩いてゆく。3つばかり角を曲がったところで、やっと白い、小さな梅の木がちらほらと咲き始めているのに出会う。けれども匂いをかぎにゆくにはちょっと離れたところにあるので、遠くから見ているだけにする。
思うのだが、梅の花は、におうと頭の奥の方でかすかな、りんという音がして何か世界を少し変えられてしまうような感じがする。あるいは、におうと、頭の奥の方のフィルターをこっそりと取り替えられているような気がする。
梅の仙人、というのがぼんやり思い浮かぶ。何かの物語に出てきたような気がするが、いったいそれは、どうやってなるものなのだろうか。もし自分が梅の仙人になれるとしたら、なりたいだろうか、などということをやはりぼんやり考える。中国の墨絵のようなイメージが頭のなかでちらりとする。
そんなこんな考えているうちにまたひとつ梅に出会う。また白い梅だ。どことなくあまり手入れされてない感じのする庭の、やはりちょっと届かないぐらいの奥の位置に梅の木がある。けれども、なんだか空気の中に梅の匂いがまざっているような気がする。
この辺りは小さな路地が多くて、道も京都の他のだいたいの路のように直角にはついていない。だから、自分がどの方角を向いているのか、ふっと不安になる。こんな近所で迷うことはないと思うが、そろそろ大通りに出てもいいはずなのだがと思う。
もしかして、こうやっていると梅に化かされるのだろうか。化かされて帰れなくなるのだろうか。
それもいいな、と心のなかで誰かがささやいた。
けれども、そろそろ梅の咲いている時期かと思い、近所のスーパーに買い物に行きがてら梅を探しながら歩こう、と思った。
あちこち、近所の家の庭の植木を見て歩く。いつもの道を通ってしまうと、あまり梅に出会えないのはわかっているので、わざと慣れてない道をえらんで歩いてゆく。3つばかり角を曲がったところで、やっと白い、小さな梅の木がちらほらと咲き始めているのに出会う。けれども匂いをかぎにゆくにはちょっと離れたところにあるので、遠くから見ているだけにする。
思うのだが、梅の花は、におうと頭の奥の方でかすかな、りんという音がして何か世界を少し変えられてしまうような感じがする。あるいは、におうと、頭の奥の方のフィルターをこっそりと取り替えられているような気がする。
梅の仙人、というのがぼんやり思い浮かぶ。何かの物語に出てきたような気がするが、いったいそれは、どうやってなるものなのだろうか。もし自分が梅の仙人になれるとしたら、なりたいだろうか、などということをやはりぼんやり考える。中国の墨絵のようなイメージが頭のなかでちらりとする。
そんなこんな考えているうちにまたひとつ梅に出会う。また白い梅だ。どことなくあまり手入れされてない感じのする庭の、やはりちょっと届かないぐらいの奥の位置に梅の木がある。けれども、なんだか空気の中に梅の匂いがまざっているような気がする。
この辺りは小さな路地が多くて、道も京都の他のだいたいの路のように直角にはついていない。だから、自分がどの方角を向いているのか、ふっと不安になる。こんな近所で迷うことはないと思うが、そろそろ大通りに出てもいいはずなのだがと思う。
もしかして、こうやっていると梅に化かされるのだろうか。化かされて帰れなくなるのだろうか。
それもいいな、と心のなかで誰かがささやいた。
2019年2月20日水曜日
ゆたんぽ
昨年末に北海道に行った時、ゲストハウスに宿泊したのだが、そこで寝るときに用意してくれた湯たんぽが大きくて暖かくて感銘をうけたので、帰宅してからあらたに大きな湯たんぽを購入して、以降夜は大きな湯たんぽを抱いて寝ている。
ゆたんぽはじっと抱いて寝ていると、何だか自分の身体の一部になったような感じがする。特に朝方、だいぶんぬるくなって人肌ぐらいになった湯たんぽが、もそりと動いた弾みで、たぽん、と揺れるとき、自分の腹が倍以上も大きくなったように感じられて、これはえらいことだ、えらいことになったなと心の中でつぶやいてしまう。
2019年2月14日木曜日
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