修学旅行の夜のことだったと思うがよくわからない。
夜の海辺の町に居た。青白い街灯に照らされて居た。
上の方に通っている道のトンネルから大きいタンクローリーが 出てきて曲がろうとするのが見えた。これは曲がり切れないだろうなと思う。つまりこれは危険だから逃げなくてはと思っているのだが体が動かない。そうしているうちに、どんどんタンクローリーは道路をはみ出してくる。動かなきゃと思うのだがやはりうごけない。タンクローリーの動きもやけにゆっくりだ。動けと思うと手足がようやくゆっくりと動く。気が付くと下のテトラポットのあたりまで飛び降りている。つんのめって海に落ちたらどうしよう、寒いだろうなと一瞬思ったがなんとか踏みとどまる。
その時、頭の上の方を暖かい物が通り過ぎていく感覚があって、さてはタンクローリーが落ちて炎上したかと思う。上の道路によじ登ってみるとはたして、道脇の芝草が皆焦げている。
しかし爆音は無かったのは何故だろう、と思いながら立ちすくんでいる。