2020年3月27日金曜日

怪談なんて信じない

基本的に私は怪談とか信じているわけではない。
でも完全に信じてないのか、と言われるとそこまででもなくて、霊感だの超常現象だのというのは多分ないだろうな、と思いつつ、考えないようにしている、という感じにしている。考えると怖いし。

なので、今回のことも まあ偶然だと思っている。

小樽でのライブを終えて、帰る日。
もともとは朝の便の飛行機で帰る予定だったのだが、直前になぜか飛行機が欠航になった。仕方ないので夕方の便に振り替えたのだ。
帰りの飛行機が夕方になったので、その日午前中はゆるゆると、おたる水族館の見物をしていた。
(コロナ騒ぎの中、一旦休館していたが、前日から営業再開していた水族館は、そこそこの客が来ていた。)





それで、2時ごろに小樽駅に戻り、そこから快速エアポートに乗れば5時半のフライトには余裕で間に合うはずだった。

しかし実際に小樽駅に行ってみると、JRが止まっていた。線路に木が倒れてきたのだという。改札のところのボードに「15時以降復旧の予定」と書いてある。
一応駅員さんに状況を聞いてみたが、どうも要領を得ない。他のバスなどの交通手段を勧められる。しかし、この日は18きっぷ使用の計画で進めていたので、それだと予算がだいぶ狂う。それに他の交通手段のことは慣れない土地でよくわからない。
「3時かあ、まあ3時発の電車でもまだ余裕あるし、待ってみるか…」
とこの時は甘く考えていた。
それで、待合室でノートパソコンを広げて、とにかく念のため、ほかの交通手段をとった場合の所要時間などを検索していたのだがなかなか分からない。そのうち先ほど相談した駅員さんが来てくれて言った。「すいません、木の撤去は終わったんですけど、チェックなどを考えると…、5時ごろまでかかるかも」

冗談じゃない。あわてて、とにかく札幌までの便は復旧していたので、3時10分発のJRに乗る。そこからどうするか。駅員に聞くと、札幌には4時ごろに着くという。そこからバスに乗り換えても所要時間的にぎりぎりで間に合うかどうか。大体札幌駅のバスってどこから乗るんだ?。もう電車に乗ってしまったのでwifiは使えない。詳しいことが調べられない。こういう時、携帯を持ってないことが裏目に出る。

じりじりと焦りながら、とにかく札幌に着いて、ほぼ走るような感じでホームをでて、「バス乗り場」の表示のほうに行ってみる。しかしそこは普通の路線バスのターミナルで、ぐるぐる速足で回っても空港行きは見つからない。これはもう、バスはダメだ、と思ってタクシー乗り場に行く。タクシーの運転手さんに時間と運賃を聞く。「空港?、高速使って1万2000円ぐらいかな。5時半だとぎりぎりかなあ」と言われる。1万2000円という金額にくらくらして、とにかく一旦離れる。

札幌駅のベンチに座って、とにかくパソコンを広げて、LCCのサイトと小樽ライブの相方に連絡を試みる。幸い相方の方には連絡が通じる。それでやりとりして、とにかく金がかかろうがタクシーを試してみることにする。

再び、タクシー乗り場に引き返す。タクシーに乗る。「ぎりぎりだね、間に合うかな…」と言われるが、とにかく行ってくれと言う。出発する。
ところが、このタクシーがどうもおかしい。しばらく乗っていると下の方で、ポン、ポンと、はぜるような感じの変な音がする。
大丈夫かな?、と思ったが、運転手さんがギアをがちゃがちゃすると一旦おさまった。おさまったが、しばらくすると、やはり、ポン、ポン、と音がする。運転手さんはしきりとギアをがちゃがちゃする。
そんな感じでだましだまししながら高速に入る。料金メーターはもう6000円をまわっている。最初はそこそこ快調だったが、やはりしばらくして、ポン、ポンという音が鳴るようになってくる。何だか変に焦げ臭い。高速道路のど真ん中である。怖くなってくる。「大丈夫ですか?、急いでほしいのはやまやまだけど、事故を起こしたら元も子もない…」と運転手さんに聞いたが、運転手さんは無言でギアをがちゃがちゃやっている。しかし今度はそれでもおさまらない。
やがて運転手さんが、車を高速道路の路肩に寄せて停車する。無線でタクシー会社に連絡をしている。やがて振り返って、「すいません。これ以上は無理です。他のタクシーを呼びましたから、乗り換えてください。」と言う。しかし、他のタクシーが来るまで20分ぐらいかかるという。

この時点で、ああ、これはもう今日飛行機に乗るのは無理だ、と思った。
運転手さんに電話を借りて、相方に連絡して事情を話し、そのあとタクシー料金を払う。半額だけ払ってくれと言われる。半額の3000円を払う。

結局、そのあとに来た替えのタクシーに乗って北広島駅まで行き、そこで復旧したJRに乗って空港まで行った。
当然、飛行機は行ってしまった後だったので、次の日の便を予約して、空港の温浴施設に一泊した。

次の日は無事に飛行機が来て、無事に帰宅できた。


何だったんだろうな、一体。






2020年3月5日木曜日

役者はおもしろい

役者って面白いもんだったんだよな、と今更思う。

というのも、最近、ちょろっとだけ映画のエキストラに参加しているからなのだけど、ちょい役なのにもかかわらず、というか何役とか関係なく、自分とはちょっと違う存在になりきっている、ということが楽しい。なんなのか、これは。

やみいちの場合、ネタとか流れとか、ほかに気にすることが多すぎて、なかなか「なりきる」に集中する感じにはならないのだけど。

というか、そもそも「なりきる」って何さ、とか問い詰め始めると、とてもやっかいでよくわからなくなってくる。以前は私生活が、役者としての役に 呑まれるというか影響を受けてしまって、あれ?自分はこんな性格だったっけ、となることが何回かあった。つまり、自分っていうものもあやふやなんだよな。

確か似たようなセリフがタルコフスキーの映画「サクリファイス」に出てきて、そうそう!と思った覚えがある。他の部分はあまり覚えていないのだけど。

近況

近況、と言ってもそんなにないような。
しかし長いこと書くのをさぼるとなにかいけないような気がして書く。

今朝、夢の中で、私は大文字山へ脇の枝道から行こうとしていた。そして、その枝道はすごい危険な道だったはずなんだけど、どうも見渡してもそんな道はなくて、はてこんなところだったかと 迷っていた。
あれは、起きてから考えると、たぶん小学校時代の千里第二小学校に通ってた頃の思い出がかぶってまざってたのだと思う。

小学2年まではあまり近くに小学校がなかったので30分ぐらい歩いて通っていたのだ。小さい頃の、その通う道での、ワクワクとちょっとした怖さがこころのどこかに残っていたのだろう。

記憶は混じるし、変わるし、あてにならない。
こうやって書き残すことで少しは正確なものが残るかとか思うが、まあ気休めだろう。
正確であったところでどうということもないし。



今年になって、すこしづつ、変わってきていることもあるにはある。
コーヒーの味の違いが少しは分かるようになってきたり。