「牧水の恋(俵万智著)」を読んだ。若山牧水についてはよく知らなかったのだが、いやはや。なんというかロマンチックな人だったのだなあ、と。
しばらくこういう理不尽なロマンチックさに触れていなかったので、なんだかぼうっとしてしまった。そうだよな、理屈じゃないんだよな、と思った。わけもなく悲しい気分とか、わけもなく感じる全能感というのは確かにあって、それは自分の中で無意識に湧き出して同化できるものだったんだよな。
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と書いている今小さな地震があった。いつか、そのうち大地震があっていろいろなものがぐしゃぐしゃになるかもという不安がずっと頭の片隅にある。と同時に、なるようになれという、竜巻におびえるフィリフヨンカのような気持ちもある。
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