北海道に行ってきた。
ライブのことやら食い物のことやらもいろいろあるのだが、今回ここで書くのは帰路でのこと。1月25日、札幌の記録的大雪にぶつかってしまい、見事帰りの飛行機をのがしてしまったのだ。
LCCでケチって保険をかけてなかったのもいけなかった。 JR快速エアポートがストップしてしまったため、ずいぶん余裕のある時間の組み方をしていたにもかかわらず、規定時間に空港にたどり着けなかった。結果飛行機代は無駄になって買いなおさねばならなくなった。
実際フライトは夕方6時からだったが、札幌駅には昼頃についていたのだ。4時間以上余裕のあるスケジュールのはずだった。しかし、すでに電車はほぼストップしており、30分ほど寒いホームで待ったのちに1本だけ運行された電車には人が多すぎて乗れなかった。そして、そのあとに続く電車は運行されなく、除雪作業のため6時まで運休という無情なアナウンスが入った。
考えてみるとややこしく、いつJRが再開して空港につけるか分からないため、次の飛行機を予約していいのかもわからないという状況になっていた。もし予約した時間にまた間に合わなかったら目も当てられない。
しばらくは改札で状況を見ていたが、寒いし、状況も変わらないしなので、いったん札幌駅前のネカフェに行って、休みながら状況を見ることにした。
しばらくしょうがないのでネカフェで漫画をよんでいた。Hunter×Hunterの暗黒大陸編とかそういやちゃんと読んでなかったな、と思って一気読みをしようとしたが、字が多すぎて目が疲れた。その間にもちらちらJRのサイトなど見ていたが、状況は正直よくわからなかった。
夕方6時ごろ、JRの改札にもどったが、何も状況はかわらず、しばらくして除雪作業のための運休が夜9時までに延長された。この時点でもう、今日空港に行くのは無理だなと思った。しかしホテルを探す気力もおこらず、まあいいやとネカフェに戻って一夜を過ごすことにした。
戻ったらネカフェは混んでいた。ぎりぎり一枠だけ空いていたブースをとってぐったりした。店内には床でだらだらとしているおっさんや若者やなんかがカオスな雰囲気を作っていた。こういうのが嫌いな人もいるだろうけど、自分は別に大丈夫だな、と思った。しばらくして見ると受付に行列ができていた。行き場をなくした人が流れてきたのだろうか。
この時点でサイトを見ている限り、翌日の飛行機はLCCはもう便がないが、LCCでなければ(つまりそこそこお金を払えば)まだあるようだった。まあなんとかなるさ、空港に行ってから考えようと、そのままブースで仮眠をとった。サービスの無料コーヒーと朝食のパンとソフトクリームは食ったがそれ以外は食べなかった。
☆
翌日の朝の情報だと、昼までJRは運休のようだった。なので昼までそのままネカフェでごろごろして、昼過ぎに半信半疑で行ってみると、なんとか運行が再開されたようだった。ともかくぎゅうぎゅうの電車の隙間に滑り込んで乗ることに成功した。でかいスーツケースの外国人観光客が多いせいで、見た目は人の間に隙間があっても実際はそんなに入れない感じだった。札幌で満員になったので空港までのほかの駅では乗れない人の嘆きを聞きながら進むことになった。ちょっとつらかった。
空港に無事着いたので、とにもかくにも帰りの便をとろうとネットで航空便をさがした。しかし昨日の時点でそこそこあったはずのその日の航空便はみな売り切れだった。 そして次の日の便も残り少なかった。これは迷ってるともう売り切れてどうしようもなくなるのではと思い、あせって残り少ない次の日のANAの朝の便を買った。(教訓:こういう時代理店のサイトからチケットを探すべきではない。航空会社のサイトから直でチケットを買うべき。)
さて、なんとか飛行機も抑えられたし、まあ空港内の温浴施設で確か宿泊できたはずだ、そこで一泊して次の朝さっと帰ればよい、と4階の新千歳空港温泉に向かった。 しかし話はそんなに簡単ではなかった。温浴施設は6時の開館でいったん開いたものの、幾人かの客を入れるとすぐに満員表示が出てもう客を受け付けなくなってしまったのだ。
この時点で疲れがたまってたのか、もう呆然として考える気力がなくなってしまった。ロビーの壁際にへたりこんで、そのうちちょっとは空きが出ないかな、とたぶんないだろう期待で施設の入り口をながめながらぼうっとしていた。温浴施設の従業員が、次々と来る客にえんえん謝っていた。そしてそうしているうちに、似たように地べたに座りぼうっとしている人がそこらじゅうに増えていき、4階のロビーは難民キャンプみたいな風景になった。(このときは再びJRが止まったことにより空港内に7000人が閉じ込められており自分がその一人になっていることに気が付いてなかった)
そのうち、電源を端末に充電しないとそれはそれで詰むということに思い至って、電源を探しに階下へ移動した。しかし、なかなか電源は見つからなかった。ラウンジコーナーの電源も柱の電源もみな他の人が使用していた。 しばらくして2階の休憩コーナーの向かいの廊下の壁でようやく電源をみつけた。すぐに電源を差し、廊下に座って充電が終わるのを待った。廊下は冷たかったが背に腹は代えられなかった。
充電が終わって、ふらふらと座れるところを探し、3階のもう閉まったレストラン街のわきの椅子で座ってうとうとしていると、守衛の人が来て「すいません、2階と4階は開放してますので、移動してもらえますか。」と言われた。立ち上がって2階へ行き、休憩コーナーらしきところの椅子に座ってテーブルに突っ伏して眠った。ちょっと寒かった。
☆
目が覚めると、近くの床には断熱材を敷いたうえ寝袋にくるまった人たちが寝ていた。どうもいつの間にか空港の人がくばったらしかった。ともかく寒かったので、自販機で温かいものが買えないかと歩き回った。
だが、2階にも3階にも温かい飲み物の自販機は見つからなかった。1階にいってようやく見つけた。夜が明けていた。ようやく開いたコンビニで念のためフライトチケットのプリントアウトをした。
そのあとはぼうっとしてあまり覚えてないが、レストランが開く時間にラーメン屋に行ってラーメンを食べ、時間通り搭乗ゲートに行き無事飛行機に乗り帰ってきた。
